異物検査のご案内

 

 弊社は昆虫対策を中心とした業務をおこなっている関係上、わずかな虫片や生息痕から有害種を特定できる技術があります。破片であってもあきらめないで、一度弊社にご相談ください。

 弊社では外部形態観察による同定業務をおこなっており、植物の場合は部分からの同定が多くの場合困難です。ただし、種子やある程度のまとまった構造を有する組織片であれば推定が可能な場合があります。

 

【生物由来の異物】基本的に以下の項目についてご報告します。

1)分類的名称:室内性の有害種は基本的に種までの同定をおこないます。保管状態が悪く同定困難な試料でも、可能なレベルまで分類をおこないます。試料の特徴に基づいて、同定した分類学的根拠を示しつつ報告書を作成いたします。

2)定性カタラーゼ試験による、加熱履歴の有無

  *注:人毛や獣毛は鮮度の良い毛根だけでカタラーゼ反応が出ますので、多くの場合評価できません。

)生息環境と地理的分布

4)その他習性など

5)所見(混入した理由や再発防止策についての簡単な考察)

6) 試料がヒトに与える影響については、基本的にコメントできません。明らかに危険なものについては注意を喚起する場合があります。危険度が低いことが明確なものに関しては、その旨の記述をおこなう場合があります。

 

 

【生物以外の異物】基本的に以下の項目についてのご報告が可能です。

1)簡単な物性・化学検査による大まかな材質の特定(天然有機物、合成樹脂、金属、鉱物など)。

2)形状の記録、計測、拡大写真撮影

3)破断面や表面の損傷などの観察

4)参考品との比較

 

検査費用は基本費用が20,000円(税別)となります。弊社への試料の配送、および試料の返送にかかる費用は、ご依頼者のご負担ということでお願いしております。

参考品との比較が必要な場合は、参考品3点まで基本料金に含まれますが、4点目以降は1点につき3,000円(税別)の加算となります。

写真は2~3枚(1.試料全体、2.異物の拡大、3.透過顕微鏡観察など)が基本費用に含まれます。

微物は、ご依頼頂いても全く不明な物もあり、結果を出せない場合があります。事前にご連絡頂ければ、当方で分析可能かどうかを判断致します。

事前にご相談いただいた上で、同定を試みるために送って頂き、その後に同定不能と分かった場合、検査費用は無料とさせて頂きますが、試料返送費用はご負担頂くようお願い申し上げます。

 

トカラウロコアリ Trichoscapa membranifera 有翅♀